フレーム

写真を撮る時に、フレームを少なからず意識することになりますが、無意識にきちんと枠に収めようとしてしまいがちです。LOMO的のりで「はみ出してもいいじゃん」と自分に言い聞かせても、いつのまにか、無意識に、被写体をきっちり収めた写真になってしまいます。
子供の頃を振り返ると、時代的に子供にカメラを持たせてもらえるなんてありえませんから、写真といえば撮られるものでした。で、写真ってのは、学校の集合写真とか、入学式に校門の前で直立不動で撮られるもので、「後ろの列のはじっこの男の子が切れちゃうから、少しずつ内側に寄って下さい」とかいわれて、きっちり枠に全部を写し込むのが当然で、でもって必ずカメラ目線。目をつぶっちゃうと「目をつぶったからもう一枚」と言われて撮られていました。そう言った経験が、無意識に脳みそに刷り込まれていますから、大人になっていざ写真を撮る側に回っても、自然とフレームからはみ出さない、カメラ目線の普通の写真が量産されてしまいます。自分が撮られる時もカメラ目線になってしまいます。
で、またきっちり収めちゃった写真

PEN-D3/AGFA VISTA100